育毛剤の基本成分はミノキシジルとフィナステリドで、それぞれ血流を良くして頭皮の代謝を上げるという効果と、テストステロンと5αリダクターゼが結合してジビドロテストステロンに変化するのを防ぐという効果があります。この二種類の成分が基本で、きちんと有効な育毛剤には少なくともどちらかの成分が必ず含まれています。含まれていないというものは、補助的な商品であるか、もしくは効かないものなので、ぞれは残念なものです。
M字ハゲに効果の高い商品というのと、てっぺんハゲに効果の高いものというのに違いはなく、もちろんキャピキシル配合のDeeper3DはM字ハゲにもてっぺんハゲにも効果がありますが、完全にハゲている人にはもう効果がないという場合もあり、それはすでに毛の生える要素がまったくないところにはDeeper3Dでも毛を生やすことができないということになります。荒れた土地には何を植えても無駄なので、モンゴ流シャンプーなどで頭皮の状態を整えると有効で、これはもちろん直接的に育毛効果があるわけではないのですが、不要な皮脂を落としつつも頭皮が乾燥していない状態を作り、そこにスポイト式のDeeper3Dをかけることで育毛に効果があるということです。基本的には上述のミノキシジルとフィナステリドの要素がなければ育毛に力説的な効果はありませんが、頭皮の環境を整えていなければ効果が薄まります。これはたとえば怪我をしたところに傷薬を塗る場合なども同じことで、傷口の汚れが十分にとれていなければ、薬の浸透が弱くなり、また汚れと薬剤が混ざってかえって悪化するというような状況がありえるのです。また逆に患部を過度に洗浄することで乾燥しているというのも同様に薬の浸透が悪くなります。育毛シャンプーなどもこれと同じことで、頭皮の不要な皮脂を落としつつも、必要な菌まで落として乾燥させるということがないように、頭皮と同じ弱酸性の成分を使っていることが多く、アルカリ性がメインの市販のシャンプーとの違いはそこにあります。このように、適正に薄毛の対処を行っていくと、効果が見込めるのですが、実はミノキシジルにもフィナステリドにも副作用があります。まずミノキシジルは頭皮の血流が良くなるのですが、薬剤によってそれを行うので、血管や臓器に薬による人体が想定していない負荷が掛かるということになります。これは運動などによって血流が良くなるというのとはまったく違って、体が想定もしていないければ準備もしていない負荷なので負担になるということになります。そして、フィナステリドは悪玉の男性ホルモンであるジビドロテストステロンを減少させる働きをしますが、これは同時にテストステロンも下げることになり、結果的に筋肉の減少、精力の減退、精神的にマイナスになる、体が丸みを帯びるといったデメリットがあります。人によっては筋肉などは気にしないのかもしれませんが、要するに男性としての機能性が下がります。そして、これらの薬は一回髪が生えてきたからといって辞めるわけにはいかず、完全に辞めてしまうとまた頭皮の働きが悪くなったり、ジビドロテストステロンの作用が強まり、ハゲを進行させるということになります。せっかく髪を生やしたにも関わらず、またはげるというのはもったいないので、結果的に薬の量は減らすものの、摂取自体は続けていくということになるでしょう。
上述のようなことを踏まえて自身で選択するのですが、現状としてはハゲに対して社会が寛容にはなっており、それはそれで活かすという選択肢もないということはなく、キャラにはしないにしてもそのままはげておくというのも選択肢です。